-
外用薬の混合使用について
外用薬を混合して使用するメリットは、複数の薬を別々で塗るのは手間がかかり面倒なのを改善する、薬を希釈して効果や副作用をおさえたい、などがあると思います。 ところが混合するデメリットもあります。メーカーの研究・実験によって完成されている薬を... -
疥癬(かいせん)について
疥癬とは、ヒゼンダニという小さなダニが皮膚の表面の角質層のみに寄生しておこる、かゆみの激しい皮膚病です。痒みの原因ですが、ヒゼンダニは刺したり吸血したりしません。ダニが皮膚に寄生しても約1か月間は何の症状もありません(潜伏期)。この期間に... -
汗疱(かんぽう)・異汗性湿疹
手のひらや手指、足の裏や足趾に小さい水ぶくれ(小水疱)が出たり消えたりする病気です。小水疱が多発したり、うすく皮がむけるモノや赤みや痒みを伴うモノ(湿疹)まで程度は様々です。以前は小水疱は汗の貯留による現象と考えられてこの様な病名がつけら... -
水イボの治療
健康保険で出来る水イボの治療は専用のピンセットで摘み取る事です。それには痛みを伴い出血もしますから、子供達は泣いて騒いで大変でした。 2012年より健康保険で水イボの治療時に局所麻酔のテープ(貼り薬)を使えるようになりました。 ちゃんと麻酔が効... -
湿潤療法について
今までは、すりキズややけどをした場合は消毒をして乾いたガーゼでおおう、というやり方が一般的でした。最近はキズに対しては、消毒液は使用しないで乾かさないようにする方が、痛みも軽く早く治るとわかってきました。これを湿潤療法と言います。 湿潤療... -
まき爪(陥入爪(かんにゅうそう))について【改訂版】
皆さんが良く聞くまき爪は、ほとんどの場合皮膚科的には陥入爪というものを指しています。本来の巻爪とは爪が筒状に丸まってしまう状態です。陥入爪とは爪の先端のカドが皮膚に食い込んでしまって、腫れたり痛くなったりする状態です。 陥入爪の原因は... -
じんましんについて
じんましんは突然皮膚に激しいかゆみを伴う発疹が現れる病気です。発疹は蚊に刺されたときのように赤くなるもので、少し膨れて盛り上がったり、時にそれらがくっついて地図のような形になったりします。そしてひとつひとつの発疹は数分から数時間で消えて... -
シミについて
シミと一口に言っても色々なシミがあります。最近はシミに対して効果のある外用製品(化粧品)が発売されていますが、シミの種類によって効果が出る場合と出ない場合があります。ですから顔や手の甲などに気になるシミが出来た場合はまず皮膚科の専門医... -
男性型脱毛症について
男性型脱毛症(壮年性脱毛症)とは、思春期以降に始まり徐々に進行する脱毛症で、男性の前頭部と頭頂部の頭髪が薄くなり、最終的には後頭部と側頭部を除いて抜け毛が進行します。 今までは外用剤による治療が中心でしたが、日本でも内服治療薬が発売にな... -
粉瘤について
2005年2月16日掲載 粉瘤(ふんりゅう)というデキモノ(皮膚腫瘍)があります。これは良性の腫瘍で伝染性はありません。生まれつきあるものではなく、ある時突然出来たのに気付く事が多いです。通常は痛みやかゆみなど自覚症状はありません。ただ、炎...