男性型脱毛症(壮年性脱毛症)とは、思春期以降に始まり徐々に進行する脱毛症で、男性の前頭部と頭頂部の頭髪が薄くなり、最終的には後頭部と側頭部を除いて抜け毛が進行します。
 今までは外用剤による治療が中心でしたが、日本でも内服治療薬が発売になりました。そこで以下は原因や薬についての簡単な説明です。
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 原 因:  | 
 dht(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの一種が抜け毛の原因物質です。  | 
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 治 療:  | 
 5α還元酵素を阻害し男性型脱毛症の原因物質であるdht産生を抑制する内服薬  | 
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 効 果:  | 
 6ヶ月から1年で50%~60%の人に改善あり。ただし他の脱毛症(円形脱毛症など)には適応なし。  | 
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 副作用:  | 
 276例中11例(4.0%)主な症状リビドー(性欲)減退3例(1.1%)勃起機能不全2例(0.7%)など。ただしプラセボ薬(にせの薬)でも同等の症状あり。  | 
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 注意点:  | 
 成人男性のみ使用可。  | 
 一日一回の内服で手軽な治療法ですが100%の人に効果が出るわけではないので、まず6ヶ月ほど使用して効果を確認し治療の継続を検討しましょう。
 なお、この治療法は健康保険の適応では無いので治療に関わる診察代や処方料・薬代などすべて自費になります。
